今日のもくもくの里の天気は、雨です。
梅雨に入ったこの季節、雨の日ならではのお楽しみもあります。
先日、雨が降りそうな夕暮れに目撃できたのは、前回ご紹介した「モリアオガエル」の産卵です。
(参考:「モリアオガエル見~つけた!」)
一匹のメスに複数のオスが群がり、産卵行動が始まりました。
産卵が行われると同時に分泌される粘液を、集まったオスメスが足でかき回して、写真のような白い泡の塊が作られます。
今、もくもくの里では「すいた森の水源」をはじめ、各所にモリアオガエルの卵が鈴なりです。
樹上だけではなく法面のコンクリートなどに産み付けられています。
産まれ落ちたオタマジャクシがすぐに泳げるように、どの卵塊も水辺の真上に作っている様子には感心するばかりです。
ちなみに、日本で樹上に卵塊を作るカエルはモリアオガエルだけで、大阪では準絶滅危惧種の指定を受けているそうです。
どうしてもオタマジャクシが孵る様子を見たくて、室内に水槽を用意して卵塊を移動させました。
水槽に網を張り、その上に卵塊を置いて待つこと数日。
卵塊の下からぼと・・・ぼと・・・と落ちていくオタマジャクシの姿を観察することができました。
自然界では、雨で溶け崩れる泡の塊とともに、下の水面へ落下していくそうです。
2週間前には1.7cmだったオタマジャクシたちも、現在2.6cmまですくすくと育っています。
手のひらに乗せるとビチビチしていて、みんな元気です。
エラ呼吸から肺呼吸に変わるころには、寂しいですがお別れの予定。
池に手を伸ばさなくても安全に触れたり、藻を食べる様子を目の前で見れますので、来所の際には間近で観察してみてください。