ザゼンソウは、北海道から本州の冷涼な山間の湿地や谷地に生息するサトイモ科の多年草です。
密集した小花が紫褐色の外皮に包まれている姿が、座禅を組む僧侶の姿を思わせることからこの名前がついたとのことです。

開花時に発熱することで知られ、初春の厳しい寒さの中、自ら雪を割って地表に現れます。その温度は25℃ほどになるそうです。
また、受粉に必要な訪花昆虫を呼び寄せるための異臭を放つことから、 海外ではスカンクキャベツと呼ばれています。

もくもくの里から5㎞ほどびわ湖方面に向かった今津町弘川に、ザゼンソウの群生地があります。例年、2月初旬から3月にかけ、花をつけたザゼンソウの姿が見られます。
花言葉は「沈黙の愛」「ひっそりと待つ」です。
もくもくの里の帰り路に立ち寄られてはいかがでしょうか。

弘川のザゼンソウ群生地は環境保全地域に指定されています。園路以外に立ち入ることは禁止されており、ザゼンソウを含め他の動植物も採取することは出来ません。無料駐車場が利用できます。
住宅地ですので見学の際は配慮いただきますようお願いします。