8月に入り、毎日暑い日が続いていますが、子どもたちのにぎやかな声が聞こえています。
そして、子どもたちに負けないぐらい元気に鳴いているのが「セミ」です。

大阪では「シャーシャーシャー」と鳴くクマゼミをよく見かけますが、
もくもくの里でクマゼミを見かけることはほとんどなく、「ミーンミーンミーン」と鳴くアブラゼミや「カナカナカナ」と鳴くヒグラシをよく見かけます。夏を感じる虫の鳴き声ですね。

夜に施設内を歩いていると、貴重な瞬間を見ることができました。
セミの幼虫が羽化している姿です。
幼虫は2年~5年ほど土の中で樹液を吸いながら育ち、地上に出てくると脱皮して成虫になります。脱皮したセミは羽を乾かし、翌朝には飛び立ちます。

 

長い年月を土の中で過ごすセミですが、成虫になってからの寿命は10日~1か月ほどしかありません。限られた短い時間の中でオスは必死に鳴き、メスに自分の存在を示しているそうです。
そして、交尾を行い、子孫を残すという役割を果たしたセミたちは短い寿命を終えます。

セミの羽化は夕方6時~8時ごろに行われるので、ぜひ目を凝らしながら歩いてみてください。
もしかすると、貴重な瞬間に出会えるかもしれません。
見つけたときは触らずに、静かに見守ってあげてください。

 

抜け殻を見つけたら、どの種類のセミか調べてみるのもいいですね。
1階ロビーにはセミの成虫や抜け殻の標本を展示しているので、ぜひ参考にしてみてください。